拝啓ファミリーキャンパーのみなさま。
2023年の5月に、コロナウイルスが5類となってから、一気に過去の日常に近づいてきましたね。
これまでは中止や縮小となっていたお祭りやイベントも復活して、小さな子を持つ親達は、待ちに待った日々を過ごしていることでしょう。
そんな中、福岡県の護国神社で開催されていた『みたままつり』に参加してきました。
今回の記事は、コロナ禍以来で、初の縁日への参加となった『みたままつり』について振り返りレビューします。
護国神社のみたままつり
福岡県福岡市中央区にある『護国神社』では、毎年のお盆に『みたま祭り』と呼ばれる縁日が催されています。
東京の靖国神社と同様に、戦死者の魂を鎮めるため、平和と先祖に感謝するための、恒例のお祭りとなっています。
8月13日から16日までの間、福岡県内の企業や幼稚園、個人などから『ぼんぼり』が寄灯され、数千個もの提灯が境内に飾られます。
そして参道には露店がずらりと出店されますが、一般的なお祭りのソレとは雰囲気が一味違います。
というのも、参道を埋め尽くすのはいわゆる『蚤の市』であり、神事と庶民の風習がいい感じに混ざり合った、特別な雰囲気を持っているのが、この『護国神社のみたままつり』なのです。
お盆の季節に、古き良きものや、生命に対して感謝するお祭りとして、福岡市民から長く愛されています。
みたままつりへのアクセス
護国神社へのアクセスは、地下鉄であれば七隈線の『六本松駅』が最寄です。
2番出口より徒歩8分。
護国神社のすぐそばに駐車場もあるので、自動車でのアクセスが便利でしょう。
国体道路沿いの駐車場は広いので、混雑時は駐車の順番を待つ必要がありますが、全く駐車できないということはないはずです。
駐車場の近くにはトイレもあるので、子連れは安心ですね。
みたままつりの提灯飾り
護国神社のみたままつりと言えば、煌々と輝く無数の提灯が見どころの一つですね。
約6000灯のぼんぼりが飾られ、夏の夜空を明るく幻想的に照らす、福岡の夏の風物詩として親しまれています。
寄灯者の地域ごとに飾る場所は決められており、企業だけでなく個人も、お金を収めれば寄灯できるようです。
自分の名前が書かれた提灯が、護国神社の縁日を飾るというのも一興ですね。
参道は露店がズラリ。
最初の鳥居を潜った場所では、ストリートミュージシャンが変わるがわる演奏していました。
この通りが露店のメインストリートとなっており、いろんなお店がズラリと並んでいます。
コロナ禍の日常を忘れさせてくれるような、活気あふれるナイトマーケットに、ほぼ縁日初参加となる4歳の息子も、目を丸くさせ興奮しているようでした。
普通のお祭りであれば『たこ焼き』や『綿菓子』『金魚掬い』などの定番のものが多いと思いますが、護国神社のみたままつりで出展されているのは、フリーマーケットのようなお店が数多く出店されています。
『古いおもちゃ』を置く店だったり、『観葉植物』を置く店だったり、バラエティに富んでいてとても面白いですよ。
飲食のお店も『露店のプロ』がやっているような、昔ながらの定番的なお店ではなく、『飲食店がこの日のために出店』しているお店も多く、おしゃれで特徴的な夜店が多い印象でした。
お目当てのカブト、クワガタくじ
実は今回のみたままつりは、カブトムシやクワガタのくじ引き店を出店されていたご主人に誘って頂いていました。
せっかくですし、お店を覗きに行くと、なかなか盛況のようで、お客さんがひっきりなしに訪れていました。
中でも目を引くのが『ヘラクレスオオカブトの成虫(♂)』です。
通行人も『デッカ!』と興奮気味に足を止めていました。(ほぼ男性)
もちろん息子も釘付け。
お隣では『メダカすくい』もやっていました。
こちらのご主人とは、壱岐旅行の帰りのフェリーで偶然知り合ったのですが、クワガタ採集歴はもう25年以上とのことで、こういう出し物系の露店の店長さんも、完全にその道のプロということのようですね。
お祭りの定番たこ焼きを買ってみた。
仕事帰りでお腹が減っていたので、とりあえずは息子と一緒に『たこ焼き』をつまむことに。
なんとなく並んだお店は『無添加たこ焼きおおきに』さんのお店。
子供にも安心して食べさせることができるオーガニックたこ焼きとのことです。
安心して食べさせてみようではありませんか。
オーガニックソースマヨとオリーブオイルネギ塩マヨを注文しました。
お祭りの露店で、尚且つオーガニックということもあり、値段は少々お高め。
食事スペースもあるので、運が良ければ座って食事もできます。
子供連れには本気でありがたい。
息子にはオーガニックソースマヨを食べさせましたが、意外や意外。
お裾分けしたオリーブオイルネギ塩マヨ(ネギ抜き)も喜んで食べていました。
美味しかったです。
『無添加たこ焼きおおきに』さん。
調べてみると宮崎県の日南で営業されているお店なのだとか。
気軽には行けそうにないですね…。
神様にお祈りして帰宅
夜の参道を散歩しながら、本殿へ向かいます。
境内に飾られた提灯を眺めながら、息子の通っている幼稚園の提灯は無いものかと探してみましたが、残念ながら見当たりませんでした。
その後無事にお賽銭とお祈りを済ませて、境内を後にしました。
途中、息子が猛烈に虫捕りをしたがったのですが、「神様のいる場所で生き物を粗末にしちゃダメだよ。バチが当たるよ。」と伝え、手を引きました。
その日から何度も「バチって何?」と息子に質問されるのですが、的確な回答をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいw
帰る道すがら、かき氷やおもちゃ釣りを楽しみながら、護国神社をあとにするのでした。
終わりに
コロナ禍以降、久々に参加したお祭りに、昔と変わらない風情を感じることができました。
その風情を子供達に伝えることができてホッコリです。
「これが本来の景色だったんだよ」と言える日常が、これからもたくさん戻ってくるでしょうね。
どんな思い出を作って行けるのか楽しみです。
戦争での戦死者を祀るための『みたままつり』で、コロナ以前の日常との再会を果たせたのは、特別な縁を感じました。
興味のある方は、来年のお盆に是非行ってみてください。