拝啓、キャンプギアを愛する皆様。
こんにちは。
キャンプギアって本当にいいもんですよね〜。
デザインも素晴らしい。機能も素晴らしい。収納性も素晴らしい。
そんなキャンプギアたちの主役といえば、やっぱり『テント』じゃないでしょうか!?
チェアやテーブルや焚火台やタープでも、キャンプサイトの雰囲気はガラリと変わりますが、やっぱり『テント』以上に重要なギアはないですよね。
我が家でも新たに『カーカムススプリングバーテントハイライン8(8人用)』を購入。
コットンテントデビューを果たしました。
今回はそんなロッジ型のコットンテントの代表でもある『スプリングバーテント』と『コディアックキャンバス』について比較してみたいと思います!
もくじ
コットンテントの魅力
『スプリングバーテント』と『コディアックキャンバス』の両者を比較する前に、まずはコットンテントの魅力とはなんぞやということを語らねばなりますまい。
コットンテントの魅力と言えば、まずはやはり見た目の風合い。
そして居住性と快適性でしょう。
ノルディスクが牽引したグランピングブームも、やはりコットンテントの雰囲気あってのものではないでしょうか。
夏は涼しく、冬は暖かいという、一見すると相反する特性を持っているのもこのコットンテントの特徴です。
コットンテントは長寿命
多くのポリ系テントは寿命を迎える時、加水分解を起こしてコーティングが剥がれ、ベタベタとした手触りになったり、ゴム臭がしてきます。
撥水のために生地表面にPUコーティングが施されているので、仕方のないことですが、快適に使えるのは4〜5年が限度と言われています。
一方で、天然素材のコットンテントは、大事に使えば軽く10年以上使えると言われているので、長い目で見るとお買い得かもしれませんね。
コットンテントは火に強い
キャンプではほぼ確実に焚き火やBBQをすると思います。
ポリ系のテントは、小さな火の粉でもすぐに穴が空いてしまいますが、コットン素材のキャンプギアは火に強いため、比較的安心です。
火に強いとは言っても、テントにあまりに近い距離で火を扱ったり、コットンタープの真下で焚き火をしたりするのは危険ですので気をつけましょう。
コットンテントは通気性に優れる
サラサラした見た目のポリ系テントとは異なり、ファブリックな風合いのあるコットンテントは、いかにも暖かそうな(空気がこもりそうな)見た目をしています。
ところが実際にはコットンテントは通気性抜群です。
常に生地全体で空気を通している感じ。
テント内側の室温は保ちながら通気性も備えるという、良いとこ取りな居住性があります。
とは言っても日本の真夏は暑すぎるので、全面メッシュにできるテントの方が涼しくすごしやすいでしょう。
コットンテントのデメリット
コットンテントの良いところを伝えるなら、デメリットもお伝えします。
メリットに比べれば正直さほど気になるデメリットではないですが…それは個人の感想です。
価格帯が比較的高い
ファミリー向けコットンテントの価格帯は10万円近くしてしまうので、決して安い買い物とは言えません。
が、先に述べた通り長く使えて居住性も高いので、何年も先まで使うのであればコスパに優れていると僕は思います。
試しにキャンプを始めてみようかな…というライトユーザーであれば手に余る代物かもしれませんが、キャンプにも慣れてきてこれからも長くアウトドアで楽しみたいとお考えで、コットンテントに興味があれば、もう、購入しちゃいましょう。
重い
唯一どうしようもないデメリットがこれでしょう。
特に雨に降られたまま撤収しなければならない場合は、悲劇的な重さになります。
コットンテントはフレームと生地を別々に持ち運べるようなセットがおすすめです。別々に持ち運ぶことができれば、コットンが雨を吸い込んだとしてもなんとか持ち運べます。
そのため、コットンテントの出番は車を横付けできるオートキャンプに限られるでしょう。
スプリングバーとコディアックキャンバス
それでは個人的に推しのコットンテントを比較していきたいと思います。
新幕購入にあたり、最後の2択となったコットンテントが『スプリングバーテント』と『コディアックキャンバス』の二つでした。
どちらもアメリカ発祥
『スプリングバー』も『コディアックキャンバス』もどちらもアメリカで開発されたテントです。
『スプリングバーテント』は元々『カーカムス』というメーカーが作り始めたテントで、アメリカのユタ州ソルトレイクシティで創業されたアウトドア専門店のブランドでした。
独自のスプリングバー構造を開発した、ロッジ型コットンテントの先駆者で、1960年代から作られています。
現在は『Kirkham’s(カーカムス)』という名称は使われず、『スプリングバー』というブランドに統一されています。
生産ラインも、完全にアメリカで作られる『スプリングバーシリーズ』と、若干安価で中国に生産ラインを持つ『ハイラインシリーズ』があります。
対する『コディアックキャンバス』は、ロッキー山脈の麓に始まったメーカーで、創業は2006年と新しいメーカーでありながら、アメリカで一番売れているロッジ型コットンテントとして有名です。
スプリングバーとほぼ同じ構造のフレーム(フレックスボウ)で設営されます。
価格はコディアックキャンバスに有利
どちらも品質の高さには定評がありますが、価格面で言うとコディアックキャンバスに軍配が上がります。
元々家族経営の全工程ハンドメイドで始まった『カーカムススプリングバーテント』は、基本となる価格設定が高めです。
そこに対抗する存在の『コディアックキャンバス』は、ネット販売を中心にしていることもあり戦略的にも安価に価格設定されています。
ファミリー向け定番サイズで比較すると『スプリングバートラベラー5』で195,800円。
『スプリングバーハイラインスプリングバーテント6』で151800円です。
これに対し『コディアックキャンバスFlex-bowVX6人用』で99,000円なので、スプリングバーと比較するとかなりお買い得な価格設定だと言えるでしょう。
サイズはほぼ同じ
大事な居住空間のサイズですが、『スプリングバー』も『コディアック』もどちらもほぼ同じサイズです。
厳密に調べると後発の『コディアックキャンバス』の方が、笑っちゃうほどほんのわずかに大きいですが、同じサイズ展開同士のシリーズでも『数センチ』違うだけなので、さほど気にせずともいいでしょう。
ちなみに定員6人のシリーズで比較すると、『スプリングバー』のフロアサイズが304cm×304cmであるのに対し、『コディアックキャンバス』のフロアサイズは305cm×305cmです。
定員8人のシリーズでも『コディアックキャンバス』のフロアサイズは『スプリングバー』よりも1cmずつ大きく設計されています。
生地についてもほぼ互角か
メインのコットン生地については『スプリングバー』も『コディアックキャンバス』も特殊なコーティング技術を用いた製法を取っており、どちらも高い性能を誇っているようです。
『ハイラインスプリングバーテント』はハードダックキャンバスという生地を使用し、繊維の一本一本にコーティングを施した後に縫製する製法で作られます。
US製の『スプリングバー』はアーミーダックキャンバスという生地を使用し、繊維の一本一本にコーティングを施した後に縫製し、さらにsunforgerフィニッシュで仕上げるため、ハイラインシリーズよりも若干撥水性能に優れるようです。
『コディアックキャンバス』の生地もHydra-shieldという特殊なコーティングを施しているらしく、キャンバス生地ですが撥水性があります。
機能的な差は窓にあり
購入直前まで気になっていたのが『側面の窓』の存在です。
『スプリングバー』のテントは、側面に窓のようなものが全く無く、『ハイラインスプリングバーテント』には側面に小さなベンチレーションが付いているだけです。
『ハイラインスプリングバーテント』のクラシックジャックというモデルであれば、『コディアックキャンバス』ほどではないにしろ大きめの窓が付いています。
さらにメッシュ部分を外すこともできるので、煙突などを通すことも可能(メーカー非推奨)です。
これに対して『コディアックキャンバス』の側面には、大きな三角形の窓が取り付けてあり、頭の高さから足元までをメッシュにすることが可能で、より通気性に優れます。
最終的には見た目で判断
『スプリングバーテント』も『コディアックキャンバス』も、サイズや性能ではどちらも甲乙つけ難いですが、最後の決め手となったのは『見た目の好み』を重視して『スプリングバーハイラインスプリングバーテント8』を選びました。
価格を決め手にしても良かったと思いますが、長年にわたって何度も使い続けるものであるなら、価格は気にせず欲しいものを選んだ方がいいだろうとの判断です。
近所にA&Fがあるので、全シリーズの全サイズを下見できたということも大きなポイントでした。
『スプリングバー』は、どのシリーズもとても良い色合いをしているのも決め手でした。
特に『ハイライン』シリーズの柔らかいグリーンはお気に入りのカラーです。
限定カラーのアドミラルのスプリングバーも良かったですが、さすがに予算オーバー(定価で26万4千円)だったので諦めましたが…
まぁ、思い切った買い物でしたが、、、買って良かった〜〜!と思えるほど満足度は高いです!
ファミリーには8人用がおすすめ
最後の最後で、サイズ選びにも大いに悩まされました。
『6人用』か『8人用』か、それぞれのテントを行ったり来たり。
じっくりと選び、8人用に決めました。
だって、ロッジ型のコットンテントを買うんですよ?
これはのびのびとゆったりまったり過ごすためのテントです。
持ち運びは少々大変ですが、大きめのサイズにしといたほうが後悔しないでしょう。
6人用でも3m×3mもあるので確かに広い方ですが、例えば冬にストーブを入れてしまうと一気に狭く感じるでしょう。
8人用は4.3m×3mなので、4〜5人でもゆったり使えるし、将来に夫婦キャンプに戻ったときには、とても贅沢な使い方ができるだろうと目論んでいます。
この重いテントを、15年後も持ち運びできればの話しですが…。
というわけで、焚き火モグラ的おすすめコットンテントは『スプリングバーハイラインスプリングバーテント8(8人用)』で決まり!という結論でしたとさ。ちゃんちゃん。