生き物大好きなファミリーキャンパーのみなさん、こんちゃーす。
今回は子どもが大好きなメダカくんたちを家族として迎えるために必要な、飼育水の作り方についてレポするよ〜。
お魚にとって一番大事なものはそう。
お水ですね。
でも意外と見落としがちなのが『飼育水の準備』の方法です。
ペットショップでいきなりメダカさんを飼ってきてしまって途方に暮れないように、ちゃんと飼育できる水の作り方をご紹介します。
なぜファミリーキャンパーにメダカがおすすめかというと、こちらの記事も読んでみてくださいね。
もくじ
メダカをお店で買う前に。
いまはメダカにもたくさんの種類がいるので、ペットショップに行けばお目当てのメダカに出会えるかもしれません。
一般的な白メダカや青メダカやヒメダカは、値段もそこまで高くないので、気軽に買ってしまいがちです。
店員さんも「これください!」と言われればきっと選んでくれますし、「ちゃんと飼育水の準備はしましたか?」なんて聞いてくれる保証はありません。
メダカを買う前に、飼育できる環境を先に整えておきましょう。
先に言っておきますが、完全な初心者で、周りにサポートしてくれるひとがいないなら、準備に1ヶ月はかかると思っていてください。
飼育水の中でのサイクルを知っておこう。
メダカが生きていける環境には、いろんな要素が関わり合っています。
メダカの餌があれば、その食べ残しがあります。排泄物もあります。
それらが出す毒素があれば、その毒素を分解するバクテリアがいます。
分解された窒素などを水草が吸収し、水の外へ排出します。
こうしたバランスの上でメダカの飼育は成り立っているので、こうした環境を作ってあげることがメダカ飼育には重要です。
メダカ飼育の最初の準備
メダカ飼育に最も重要なものは最初の水作りです。
これから初めてメダカを飼おうとしているほとんどの方は、水作りの準備が整っていない場合が多いでしょう。
メダカに限らず、淡水で生きる生き物のための、最初の水作りの方法を確認しましょう。
底砂を用意して洗う
水槽や睡蓮鉢の底に敷くための底砂を用意しましょう。
底に敷くのはなんでも良いですが、初心者には大磯砂、田砂、赤玉土が扱いやすくおすすめです。
赤玉土はアクアリウム用ではなくて、園芸用でも大丈夫です。
サイズはお好みですが、大きなサイズだと稚魚がはまり込んでしまい危ないので、中〜細サイズが使いやすくおすすめです。
お米研ぎの要領で、濁りが少なくなるまで洗いましょう。
水槽に入れる砂利なども、買ってきたらまず洗うのが基本です。
水道水とカルキ抜きを入れる
赤玉土が綺麗になったら、たっぷりと水を入れましょう。
水槽で飼育する場合は、水槽の設置場所を決めて、水槽の下に必ずマットを敷くのを忘れないようにしましょう。
水を入れたら、水量に合ったカルキ抜きを入れて、手でひと掻きして混ぜます。
カルキ抜きは液体のものがおすすめです。
カルキ抜きだけでなく、ビタミンが含まれていたり、水質を綺麗に保つ物質が含まれているものもあって便利に使えます。
バクテリアの投入
バクテリアも生きているので、塩素などが混ざった環境では生きていけません。
バクテリアは必ずカルキ抜きをした水に投入しましょう。
実はバクテリアの投入には賛否がありますが、ぼくは効果があると思っています。
少なくともしないよりマシでしょう。
バクテリアはデコボコした環境に好んで住み着きます。
水槽なら盧剤のフィルター、睡蓮鉢なら底石の赤玉土などです。
以前バクテリアを投入した水に氷水を注いでしまったら、みるみるうちに白い塊が浮いてきました。
あれは多分バクテリアの死骸でしょうけど、通常の飼育環境ではああはならないので、きっと水の中ではちゃんと生きてるはずです。
バクテリアを投入する場合は同じ製品を投入し続けるとより効果的です。別の種類のバクテリアを投入してしまうと競合してしまうようで、濾過が上がりにくかったりします。
水が出来上がるのを待つ。
カルキ抜きとバクテリアの投入が終われば、睡蓮鉢なら屋外にそのまま放置、室内の水槽ならフィルターポンプの電源を入れて水を循環濾過させましょう。
水道水から始める場合、ここから少なくとも10日は放置します。
この間でも水草などは入れても大丈夫です。
メダカなどはいなくとも、わずかにメダカの餌を入れてもいいかもしれません。(おまじない)
飼育環境の中で、最も強力な濾過は生物濾過です。
バクテリアの十分な繁殖を待ちましょう。
10日を過ぎれば完全な飼育水に育つというわけではありません。
この時点ではアンモニアを分解するバクテリアが増えていても、亜硝酸塩を分解するバクテリアが不十分です。
水質のチェック
必ずやっておきたいのが水質のチェックです。
これは必須だと思ってください。
一番のおすすめはテトラの『6in1』です。
水槽立ち上げ初期は頻繁に水質チェックを行うので、多めに買っておきましょう。
液タイプのものに比べて精度は落ちますが、アプリでも管理できてとても便利です。
亜硝酸塩の数値が高いということは、亜硝酸を分解するバクテリアが、十分に繁殖できていないということです。この段階で飼育を始めるのであれば、2〜3日に1回のペースで、1/3程度の水替えが必要になるでしょう。
パイロットフィッシュの投入
水質が安定してきたら、いよいよ生体の投入です。
少数のメダカを入れて、メダカが生きていける環境づくりの仕上げを行います。
貝類などはもう少し早い段階で投入してもいいでしょう。
メダカを少数しか入れない理由は、もちろん大量死を避けるためですが、これはメダカが生き残れるかの実験を行うことが目的ではなくて、メダカの飼育環境づくりのために行うことを意識しましょう。
メダカに餌を与えて、排泄してもらい、栄養や毒素を水の中に含ませることで、バクテリアの更なる繁殖と活性を促します。
この間も水質チェックをしっかり行いましょう。
水質が安定しない時は
パイロットフィッシュを入れた後でも水質が安定しない場合は、頻繁に水替えを行うしかありません。
この時期によくあるのが『亜硝酸塩地獄』と呼ばれる状態です。
『亜硝酸塩』を分解するバクテリアは、より強い毒素の『アンモニア』を分解するバクテリアよりも繁殖が遅れます。
これは繁殖を待つしか手はないので、亜硝酸塩の数値が高すぎる場合は水換えで対応しましょう。
水替えをすればするほど、バクテリアの定着は遅れますが、メダカなどの生体を優先するために、面倒でも頑張りましょう。
飼育水の完成
水質も安定し、パイロットフィッシュも元気であれば、生体を増やして大丈夫です。
水合わせはちゃんと行いましょう。
安定した飼育環境が手に入れば、基本的には何もせずとも飼育が続けられます。
水は蒸発していくので、たまにカルキ抜きした水道水を足したり、水が汚れたら水槽内の1/3程度を目安に水換えを行います。
おわりに
一度安定した飼育環境を作ってしまえば、あとの世話は非常に楽になります。
特に屋外で睡蓮鉢などでメダカ飼育する場合は、1日1回の餌やりと、蒸発した分の足し水だけで十分と言えます。
この手間のかからなさが、週末にお出かけするキャンパーにとって、メダカ飼育が最も魅力的だと思える理由です。
幼稚園前の小さなお子さんから、大人まで楽しめるメダカ飼育に、是非チャレンジしてみましょう。